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マーティン・スコセッシ監督×主演レオナルド・ディカプリオ×競演ロバート・デ・ニーロが長編初タッグを組んだ今年度最大の話題作、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の10月20日(金)の公開に先駆け、映画好きで知られるSUPER BEAVERのボーカル・渋谷龍太さん、LiLiCoさんを招いたアフタートーク付き試写会を開催しました!

本作の鑑賞を終えた観客に拍手で迎えられ登場したロックバンドSUPER BEAVERのボーカル・渋谷龍太さんは、週に2-3本映画を観るほどの映画好き。主題歌などで自身が関わっていない映画イベントへの出演は、今回が初めてとなり、渋谷さんの映画トークが聞ける貴重なイベントとなりました。

LiLiCoさんから本作の感想について問われると、「テーマの根幹は、人間の業を描いていると思いました。持ってしまったもの、持とうとしている人間とのあいだのやり取りといいますか、レオナルド・ディカプリオが演じるアーネストの置かれている状況を、ドキドキハラハラしながら観ていました」と渋谷さん。LiLiCoさんが「マーティン・スコセッシ監督のすごいところは、映像で登場人物の心情を伝えるので、観客の心を捉えて離さないんですよね」と分析すると、思わず渋谷さんも「アーネストの過った行動に対して、『おいおい』と思いながらも、うまくいかない時の連鎖というかどこか見覚えがあって他人事ではない感じで観ていられました」と、人間としてどうしようもない選択をしてしまうアーネストに思わず共感を感じてしまう、キャラクター設定の奥行について言及しました。
本作主演のレオナルド・ディカプリオ、そして競演のロバート・デ・ニーロはともにマーティン・スコセッシ監督の作品に多く出演していますが、3人がタッグを組んだ長編作品は本作が初。渋谷さんは、ロバート・デ・ニーロが演じた役柄についても「デ・ニーロ作品も好きで、本作でも印象的でした。恐怖政治のやり方にも色々あるんだなと。今回デ・ニーロが演じたヘイルという役柄は、圧をかける方ではなく、人たらしの方の恐怖政治で。怖いなと思いました」と話し、LiLiCoさんは「笑顔の悪って一番怖いですよね」と同意していました。

また、LiLiCoさんが、本作でディカプリオが演じたアーネストという男が“史上最悪のクズ男”と呼び声が高いことについても触れ「彼は本当に演技が上手いけど、イケメンが前にでちゃってなかなか演技が注目されない。でも今回のディカプリオ、最高の顔でしたよね。あの顔になんか賞あげたい」とディカプリオが体当たりで“クズ男”を体現した機微のある表情の演技を賞賛し、2度目のオスカー受賞を期待。渋谷さんも「ラスト付近のディカプリオの顔、すごくよかったです。あんな顔できるんだと」と絶賛しました。
そして、LiLiCoさんから観客に、「この物語は、ラブストーリーの要素もあります。レオ演じるアーネストと、リリー・グラッドストーンが演じるモリーという二人の夫婦の間に真実の愛はあったと思いますか?」と問うと「愛はあったと思う」の方に多くの拍手があり、渋谷さんも「すごく難しいですね。でも僕は、アーネストはモリーに割と本気で惚れていたのかなと思いました」と答え、LiLiCoさんが「男性と女性というだけでも見方がかわる映画なので、夫婦やカップルで観に行って、語りあったりしてほしいですね」と観る者の立場や境遇によって本作の感想は大きく変わってくることを語って締めくくり、大盛況の中イベントは終了しました。

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は2023年10月20日(金)より劇場公開です!